puffpuff0001 年金生活者のブログ 雨のち晴れときどき竜巻

年金生活その他についての考察あれこれ

2015-02-01から1ヶ月間の記事一覧

お金の話(29)

平成元年=1989年~ 平成16年=2004年 毎日、毎日が忙しかった。なりふり構っている暇も余裕もなかった。二つも仕事を持てば当たり前だ。ちょっとでも気を緩めると生活は破産だ。だけど働く事が嬉しくて、辛いとか、苦しいとか思わなかった。 私は仕事をする…

お金の話(28)

昭和53年=1978年~平成16年=2004年 お金については『石橋を叩いて渡る』どころか、渡らなかった私が、バキュ-ムカーの件で銀行の融資を受けた。初めはトイレだけのリフオームのつもりが、隣地が突然売りに出された。 私が住んでいる家は、一帯で昭和に入…

お金の話(27)

昭和52年=1977年~昭和54年=1979年 働き始めても暮らしは、一向に改善されず、困窮を極めていて、全て食費にしわ寄せが、いっていた。 だが、働き始めて自分が良い方向に変わりつつある事、気持ちが軽くなっていくのが自分でもわかった。 十年余りの困窮生…

お金の話(26)

昭和50年=1975年~昭和51年=1976年 何かの雑誌か、テレビかで、リフオームはアフターケアの事を考えて、近くの工務店が良いとあった様な、なかった様なうろ覚えで工務店に電話する。現場を見てからの見積もりとなる、日中は、現場で仕事中で夜にならないと…

お金の話(25)

昭和49年=1974年 お金のない生活は相変わらず困窮を極めていたが、働く事で気分転換になった。 使い走りの仕事の往復の途中に高級の鞄、靴の老舗の専門店があって、黒い鞄がショウウインドウに飾ってあった。毎日立ち止まって良いな、良いなと眺めながら値…

お金の話(24)

昭和48年=1973年 『帯に短し、襷に長し』で、知人の奥様の貸家探しが難航した。仕事上、勤務が交代制であるので、先ず三人のお嬢さん達の安全を第一に考えると防犯がしっかりしてある物件、常に人の目がある事、学校と病院に近い事、この三つの条件は世話す…

お金の話(23)

昭和47年=1972年~昭和48年=1973年 カラーテレビをとおして見たり聞いたりだけの私の中で、少しずつ意識が変っていった。 現在の食生活で、『麦飯、めざし、味噌汁、季節の香の物』はヘルシーの代表的な食事だ。 振り返ると、昭和25年=1950年12月、当時の…

お金の話(22)

昭和45年=1970年~昭和46年=1971年 天気の良い日は、ベランダから遥か遠くまで田畑が広がって、所々に人影が、また乳牛が草を食んでいるのが見える。 盆地だから霞んで山々が連なっているのが見渡せる。 眺めていると気持ちが洗われる。 何も起らねば、風…

お金の話(21)

昭和46年=1971年~ 早春、とうとう白黒テレビが壊れてしまった。 当時100,000円を超えていたが、3月半ばソニーのカラーテレビを買った。3000円の月賦だった。 家賃とカラーテレビの月賦が同じで、これからの負担を随分考えたが、今更、白黒テレビでもある…

お金の話(20)

昭和45年=1970年~ 新しいのと言うか、未知のと言うかコミニュテイーの皆様にお世話になる事に、転校生の気分だ。 とにかく荷物を運び込む前に挨拶まわりをする。極度の緊張で奥様方の顔の印象は全くない、会わなかったと同じ。当日必要な荷を解きかかると…

お金の話(19)

昭和45年=1970年~ 以前の公営住宅は半農半漁の町外れにあったが、次の公営住宅は農地に囲まれた中にあった。 平野で周りには専業農家が多かった、三ちゃん農業も可能な地域だった。 バス路線は近くにあるが、通勤、通学のための時刻表で、あくまで利用者数…

お金の話(18)

昭和43年=1968年 『貧者は昨日のために今日働く、富者は明日のために今日働く』 二宮尊徳 春になって暖かくなったので、移転先の公営住宅に帰って来た。 一棟に五軒あって合計三棟、十五軒の小さなコミュニティで、単身、子育て真っ最中、共働き、子供が自…

お金の話(17)

昭和42年=1967年 2回目の手術には、まだ半年あった。手術後は、『日が薬』と言われるが本当にそうだ、日毎に快方に向かっていくのを実感する。 一回目の時、同じ病院で同じ日に私と同じ手術を受けた人がいて、尿管がねじった状態だったのを気が付かずお腹…

お金の話(16)

昭和42年=1967年 一回目の手術は順調に回復した。春暖かくなるのを待って、また借家に戻って来た。 留守の間に引っ越しは済んでいた。確かに健康には良さそうだ。陽当たりが良く部屋は明るかった。 一戸建てで、築年数も余り経っていない様で、どうして借家…

お金の話(15)

昭和41年=1966年 陽射しが柔らかく春めいてくると、身体が軽くなって理由もなく家から出かけたくなる。 借家は外観に資金を費やしたと思われる日本家屋で、屋根は和瓦屋根で、玄関はそれなりに、道路に面した部屋は格子がはまっている。周りはレンガの塀で…