歯医者に通う(2)
50数年来、歯の治療をして頂いていた先生は抜歯はなさらない方針だったので、
私は3本抜歯して三カ所ブリッジがある。
80歳になった時、歯が20本以上あると言う事で賞状を頂いた。
先生もご高齢になられ私も医院の階段がきつく、お互いの事情で治療は自然消滅に
なった。
自分の体力を考えて今度は自宅から歩いて五分で通院できる歯医者に通う事にした。
今度の先生も基本的に抜歯はなさらない、根菅治療をする事になった。
年金生活をする様になってお金=倹約と確かめながら生活をしている。
家計は『入るを量りて出ずるを制す』と言われるが働いていないので
ひたすら『出ずるを制す』しかない。
経済状態はよくよくわかっているつもりだったが左下のブリッジのはずした金冠の
中の酷い状態を見た時、我を忘れてしまって予算を聞かなかった。
その上私は長い間、舌の左側の縁に口内炎が出来てやっと治ったと思ったら直ぐ同じ
場所に口内炎が出来るを繰り返していて口腔粘膜用の塗り藥が手放せなかった。
金属アレルギーか、舌ガンかも?と思う事があって気にかかっていたので、
ブリッジをするのに金属を選ぶ事になった時に品質の良いのをお願いした。
それ以来一度も口内炎になっていない、何だかとても複雑な気持ちになる。
55年間も使った歯だから、さもありなんと思うが支払いは正直言ってきつい、
きつ過ぎる。