年金生活（21）)
この三ヶ月間の日々の時間の過ぎる速さは、格別だった。忙しいせいではない。
冷えが地面から上がって来るのか，足の先から膝に向けて痛いくらい冷えて、何かをする気にも
ならない。
終日テレビをかけっぱなしで見たり、居眠りしたりして過ごしていた。
私の感じでは毎日が同じ生活と言うか、風景でと言うか昨日、一昨日、先日の区別が怪しくなった。
外はどんより曇っているか、冷たい雨が降るか雪が降っているかで、陽射しがあった日は滅多に
なかった。もう家に閉じ篭るしかなかった。
せっかく歩ける様になって外出してみたいと思っても、出先で天候が変わって地面が濡れると転倒が
怖い。転倒したら即寝たきりになる。
なかった。
気がついたらテレビはさかんに卒業式のニュースを流していた。こんな冬は初めてだ。
今年の念頭に家計の緊縮する事を誓う。
あまりにも遅きに逸したが去年、雑誌で年金生活者の達人が実践している特集があって、
まさに『目から鱗が落ちる』状態になった。
私は最近、貧乏になったのではない。
何十年間も貧乏をしてこれ以上何を節約，倹約をしたら良いかわからなくなっていた。
自分のための本、雑誌の購入費にも事欠いていたが、暇もなかった。
まして他所様の経済、台所事情には全く関心がなかった。
私にとって一番の関心事は『今日をどうするか？』で、行き当たりばったりの目の前の事だけだった。
人は息を吸って生きているだけで、お金がかかる。
携帯電話はいざという時の命綱で外せない。
この頃、携帯電話ではかける方もかけられる方もお金がかかると聞いて長電話の人にはメールか
手紙ですます。
テレビの契約はよくわからないが、ほとんど地上のボタンを押すと6チャンネルが見れる。
BSボタンは滅多に押さない。
私の場合は倹約、節約しなければならないのは、光熱費、上下水道、通信費、食費（嗜好品を含む）、衣料費、慶弔交際費、医療費がある。
慶弔交際費の中で、お中元、お歳暮について単身の友達に『負担にならないお付き合いを
お願いしたい、あなたはどうお思い？』と昨年の暮れ聞いてみたら快諾を得て、二件少なくなった。
上記の費目の中で、お金がないと一番影響を受けるのは、もろに食費になる。
食費を削るのだけは，避けたいとずっと思っていた。
もう、我が家の経済状態は限界を超して悠長に構えている場合ではないが、一度にしようとすると
挫折しそう。
一番気になる費目から、節約に努めよう。
フィナンシャル、プランナーと達人たちの方法、実践を参考にした結果。
電気 ガス (単位円）
2016年1月 13,609 9,917
2月 13,609 9,917
3月 12,768 12,580
2017年1月 11,705 10,846
2月 11,819 11,503
3月 10,369 11,405
人の話しや経験は聞くものだなと思ったし、私は自分に甘過ぎなのもよくわかった。
4月から物価が上がる。
光熱費はどうにもならないと半ば諦めていたが、やれば出来る気がしてきた。
とにかく光熱費を、￥5,000減を目指して頑張ろう，否頑張らねばならない。
上下水道費は2ヶ月に一度の引き落としだ。
改めて上下水道の料金を考えると、水を流すだけでチョロチョロお金になって流れて行く事を考えると
よほど本気でかからないと、これこそ大変な浪費だ。
