puffpuff0001 年金生活者のブログ 雨のち晴れときどき竜巻

年金生活その他についての考察あれこれ

年金生活(13)



生体検査の結果が出た。
吉でも凶でもなかった。これから定期的に内視鏡の検査を受けながら経過観察をする事になった。
返す返す残念と言うか自分の迂闊さが悔やまれる。
私には時間がたっぷりあって急ぐ必要がないのに食事が早い、自分でも気にしていたが改めなかった。
食べる時、自分の年齢を忘れていた。
5~6年前だったと思う、大腸がんの手術をした人を術後三日経ったのでもう見舞っても良かろうと病院に出かけた。開腹手術に関わらず昼食に親子丼を食べたと言う。
開腹手術で腸を切ったのに親子丼を食べたと聞いた時は恐ろしさで思わず手で口を覆ってしまった。
いくら何でも早過ぎる、『自分の身体は自分で大事にしないで、誰が大事にしてくれるの?
あなたが病気になって誰があなたの代わりが出来ると思うの?、、、、』くどくど諭す様に話した。
そうしたら執刀医が何を食べても良いよ、ただし噛んで噛んで固形を液状に近い状態にすれば同じ事とおしゃったらしい。


その話を思い出して、最近は後悔と反省から噛んで噛んで食べる様にしている。
人には『自分を大切にしないで誰が大切にしてくれるの?』とよく言っていたのに。
みぞおちが痛んで背中まで痛くなって、ようやく病院に行った。
胃、十二指腸、肝臓、膵臓、腎臓、、、等は痛む症状はなくて、痛くなるのは症状がかなり進んで
深刻になった時らしい。
だからある程度の年齢になると定期的に検査をする事で早期発見になる。
習慣で噛むのを忘れるので、内視鏡で撮ったショッキングな写真をテーブルに置いている。
額に入れてテーブルの前の壁に貼るつもりだ。こうでもしないと私は懲りない、、、。


先日テレビで歯科医が一口食べて30回噛むが良いと言っていた。
別の情報では徳川家康は一口食べて50回噛んでいたらしいが、私も50回噛むのを挑戦してみたが、あり得ないと思った。
確かに医学の進化、進歩は目覚ましい、術後翌日にはトイレに行けるしリハビリも始まる。
若い頃から何年か置きに大病、手術をしているので、その度に進化、進歩に驚かされるし、恩恵を受けるし入院期間も短くなった。
何よりも嬉しくありがたいのは医者、看護士の意識が向上して、患者の闘病の辛さや痛さに理解と共感してくれる事だ。


今年の7月、大学病院の定期検診で『おとなしい癌です』と主治医から聞いた。
告知を受けて4年目になるが、『おとなしい』と言う言葉の表現は初めてで、聞いて意味がわかった様な
わからない感じを持った。
ところが11月、半年の定期検診を受けた歯科医から『歯茎は落ち着いておとなしいから、歯は触らないでおこう。ブラッシングが上手になった、評価は普通。ブリッジの横ばかりでなく底まで糸通しをしないといけない』と言われる。
そして、いつものように歯の周りとブリッジの普段出来ない処を処置してもらった。
長い時間をかけて歯科衛生士からブリッジの糸通しを習うが、とてもすぐ出来るもんではなかった。
歯科医の話しの中に『おとなしい』と言う言葉があった。
あれ?歯科医から『おとなしい』と言う言葉を聞くのは初めてだった。
12月、B総合病院で生検結果の説明の中に主治医から『おとなしい、、、』と言う言葉があった。
不思議な事に今年に入って3回も病院が違う主治医から『おとなしい』と言う言葉を聞くなんて、
有り?だろうか、終日、考えている訳でもなかったが、妙に心に残った。
ひょっとして、間違っているかもしれないが『おとなしい』と『進行性』の言葉は『対』ではないかと
思う様になったが確かめたいとは思わない。


とにかく認知症になるまでに噛んで噛んでの食習慣を身につけなければならなくなった。
皮膚上の出来もの、腫れ物は触ったり、刺激すると怒って酷くなる。それと同じだと思う。
年齢に応じて胃腸を労ってやる事を忘れていた、熱い物をひかえ、刺激しないために噛んで噛んで、、
誰が替わってくれるでもないし、、とにかく丁寧に大事にしよう。自分の胃腸だ。