年金生活（6 )

10月26日

今年の夏は例年になく暑かったが、膝にとって良かったのか膝痛がなかった。

お医者から膝痛が出る時期と出ない時期を繰り返して、間隔も短くなって最後には歩けなくなる。

最後まで自立した生活をする為に今度膝痛がでたら手術になると聞いていたが、嬉しい事にまだゆっくりなら往復30 分位歩ける。

ちょうどスーパー、八百屋や自家製の野菜、山菜を持って来るおばあさんに会えたりする距離だ。

欲しい物や食べたい物が沢山あって、並べられた品々を見るとワクワク気持ちが弾む。

どれもこれも買いたい！。　残念だけどお金もないけど私は重い物が持てない。

右肩腱盤断裂の手術と左手首骨折（手首の骨が粉々に骨折）をしていて軽い菓子や薬味位しか持てない。

特に旬の生鮮食品をみると買いたい衝動にかられるが、旬の食材を持てないより高価過ぎて諦めがつく。

暑いからと不規則不摂生な生活をしたせいか、一番の心痛（膝痛）がなかったので油断してしまった。

せっかく炊飯器が手に入ったに関わらず食欲がない、みぞおちが痛むだけでなくそのうえ背中が痛むので嫌な予感がする。

来週には病院に行こうと毎日思いながら延び延びにしている。

胃カメラの検査を受けねばならないが、、、、やはり明日病院に行こう。検査には予約が要るから。

今日も朝から余り食べていないので、思い立ったが吉日だ。

延ばしたからと言ってどうなるものでもないし、これも最近流行の『自己責任』？。

10月27日

今日病院に行った。一番に行ったつもりが、もう待合室には10人の患者が待っていた。

考える事は皆同じ。高齢者は大体朝が早く、気が短い。

自分を含めて大体の高齢者は思った通りにしないと気が済まないし、思った事はすぐ行動に移らないと容赦しない。困ったもんだなあ～。

午前中はスタミナがあるので、重要な事は全てこの時間帯にする様にしている。

午後になると疲れが出てぼんやり、忘れて思い出すのが面倒になる。

お医者に症状を話すとエコーと胃カメラで検査をしたらどうかと言う話でお願いをする。

検査の結果、肝臓と胃の詳しい検査を大病院で来月早々に受ける事になった。

今年のお正月前後？　同じお医者に胃カメラの検査をしてもらった時、見かけなかったポリープと腫瘍と凸凹に膨らんでいる部分が写真に写っていた。

胃はもう夏頃から痛んでいたがご飯の不出来なせいだと思っていた、ごく最近背中に痛みがあるのに

気が付いておかしい。嫌な予感がする、、、。

取りあえず今日の血液検査の結果を待たねばならない。

今年の7月、違う科で一年ぶりの定期検査で『あなたは確かに癌です。おとなしい癌です』とインターンのドクター達の前で言われたばかりだ。ひょっとしたら、おとなしく静かに転移していたのかも？。

長生きは良い事もあるがリスクもありだと思った。