誤算だった？。( 4 )

この頃、テレビに出演している女優や男優の顔はわかるのだが名前が出てこない。記憶力が後退していくのが広範囲に及んでいる。

頭文字をア行からカ行、、、順を追って思い出そうとするが、思い出し作業はなかなか難しい。

これでは次回の自動車免許証更新は無理かも？。免許証は、合格するのに当時はミッションだったから大変だった、今は身分証明証として重宝しているのに残念だなあ～。

先日、カードの暗誦番号を忘れてロックがかかってしまった。銀行窓口の手続きに免許証ありなら即日発行OK、保険証だったら1週間～10日かかる。万事がこうなので、やりにくい。

記憶力後退を少しでも遅くしようと2月に入って食事の内容、毎日三食記録する事にした。

献立のレパートリーが少ないせいか、同じ物を食べているのか、昨日の食事は何となく、一昨日の食事は完全に思い出せない。

唄を歌う様になって（声が出ないし音痴だから歌うと、猫が目を閉じて眉を寄せている、嫌なのだろう）歌詞を見ないで三曲歌える様になる迄、ずいぶん時間がかかった。忘れる速さと記憶する速さはまるで反比例だ。

家計簿は働いている時は付けなかった。毎年三日坊主で、続かなかった。さすがに仕事を辞めたら収入が無くなって付けざる得なかって今年で17冊目だ。

昨年から臨時の支出が続いて、終末の事が現実味を帯びて来た。たったこの間迄年をとって動けなくなったら高齢者施設でお世話になろうと簡単に考えていたし、言葉に出して身近かな人にも言っていた。

しかし実際に現実味が帯びて来た昨今、余りの自分の呑気さに改めて愕然とする。

17年間家計簿を付けていながら、私は何の根拠で、高齢者施設にお世話になれると考えて居たのだろう？。

高齢者施設を数カ所見学に行ったり、パンフレットを見ながら、つらつら考えると私の年金でお世話になれる話ではなかった。

終末に限って高齢者同志の事情は全く参考にはならない。これからの高齢者は、ずばり財力だ！の時代がやって来る？

『入るを量り、出ずるを制す』は私の場合は『出ずるを制す』だけ、この期に及んでやっと観念する。

間に合わないかも知れないが考える事が出来る内に、記憶力がある内に今以上に節約、倹約をしよう。

家計簿を見ながら公共料金等の必要経費は、今以上削れない。

2年前、テレビ、パソコンがあれば良いかと新聞を諦めたが、活字の魅力は捨て難かったが仕方がなかった。　

結局、残りの食費、嗜好品費を削るしかない、、、。　

自立した生活を続ける為に、必要な家電製品を買いなおして、便利グッズを備えたい。

一度便利な生活を知ってしまったので、昔の不便な生活には耐えられないだろう。

『ちりも積もれば山となる』？と思わないとやっていられない。