puffpuff0001 年金生活者のブログ 雨のち晴れときどき竜巻

年金生活その他についての考察あれこれ

出会った人々(21)



いつ頃だったろうか? 昭和30年代の半ば(1960年代に入った頃)の、未だ我が家に中古のテレビさえなかった頃の話。
私は授業が終わって帰ってくると、玄関から廊下、居間に見慣れない家財道具が所狭しと置いてある。
奥にRちゃんが一人居て『お帰り、Mちゃん、しばらくお世話になるね』と言うので、その時は何も思わなくて、Rちゃんが来て賑やかになって嬉しいな位しか思わなかった。
Rちゃんが我が家に居るのは珍しい事ではなかった。Rちゃんが高等女学校に通っていた頃、我が家の前を通って行くので、よく我が家に寄っていた。
私は小、中学生時代は気の向いた時に土、日曜日、Rちゃん家で過ごして月曜日Rちゃんの家から学校に行っていたので、運び込まれた家財道具とRちゃんとは、結びつかなかった。


Rちゃんと話している時はRちゃんが結婚している事をすっかり忘れていたが、後日Rちゃんが家出をしてきた事がわかった。
理由は、Rちゃんから私に話す事はなかったし,私も聞かなかった。
Rちゃんの胸中を想像して、悲しいやら悔しいやら,理不尽に思えて腹立だしい限りだった。
実家へは帰れないのだろうと思って可哀想だった。
詳細はわからないがお金に余裕があれば、Rちゃんは苦労しなくてすんだかも?
いや、お金があったとしても、また違う苦労をするだろう予感がした。
Rちゃんは結婚する時は実家に居ながら勤めていたので、それなりの預金は持っていたと思う。
ご主人になる相手は同じ職場なので,給料は家族5人贅沢三昧の生活が出来る程貰っていなかったと想像出来た。
相手は夫婦、育ち盛りの中高生3人の5人家族で、普通の生活をしていたと思うが、これから先養育費が一番かかる時期にさしかかっていた時に、離婚してRちゃんと結婚をした。


ご主人は運良く、新しい職場が見つかって勤め始めたが、一からやり直しだ。 
給料の減少は当然で別れた家族の生活費、教育費はご主人の給料では、とてもじゃあないが足りない?別れた家族へ渡す分の足りないお金とご主人のお小遣いと二人の生活費の工面は誰がするの?
Rちゃんも同時に無職になっているので収入は0だ。  
新婚早々、窮乏生活にまっしぐら?
別れた奥様の元にいる3人の中高生が入れ替わり問題を起こす、保護者会、進学説明会、教材、部活の
費用、修学旅行、、、、父親にお呼びがかかっては出かける、その都度不意のお金も持って会いに行かねばならない。 
奥様、子供達は進路問題をかかえていて夫、父親を必要としていて、Rちゃんとは結婚したものの、
ご主人はあっちの家庭、こっちの家庭を公然と行き来する様になった。


どういった成り行きか、Rちゃん一人にお金の工面から全て諸々かかってきた。
Rちゃんは、定食屋さんを始めていた。