puffpuff0001 年金生活者のブログ 雨のち晴れときどき竜巻

年金生活その他についての考察あれこれ

お金の話(6)



一ヶ月後の貯金の残高は、ええっ? 一ヶ月でこんなに使ったっけ?、、、、。
貰っていた給料の優に○倍を超えて、、、、自分でお金を使った実感がなくて、困惑する。
自分の貰っていた給料を考えて、少なくとも2年は持たせるつもりだった。とてもショック。
でも馴れない事と初めてだから仕方ないかと諦めた。
自分が数十年にわたって重症の貧乏に苦しむ事になるとは、その時は全く想像すらしなかった。
今思うと甘かった、甘過ぎた、、、、。


一日の一番気持ちのよい時間帯に買い物に出かけるのは、『勘弁してよ』の気持ちだった。
朝早くても、夕方遅くてもバス停まで人通りがなくて、いい歳をしてるが怖かった。
バスに合わせて自転車で出かけて駐在所で預かってもらう。 前に駐輪してて盗られたら諦めてくれと言われる。
往きはスムーズだが復路は難儀で、小さい町でバスの回数がないので、わずかな野菜のために待ち時間を潰すのが一苦労なのだ。まるで一日がかりのようになって、疲れてうんざり。 
自転車で往復する事も考えたが自信がなかった、後は、野菜を食べない選択しかなかった。
翌月も、翌々月も、翌々々月も、、、、貯金が無くなる迄、規則正しい(?)、変化のない生活だった。
出かけないから消費生活に縁がなかった。突然母に頼まれたと言って実家に出入りしていた上田さんが差し入れを時々持って来た。
なのに相変わらず必要だ、必要だとお金を出していた。自分が決めたとは言え、私はお金がなくなっていくのも苦痛だったが、それ以上に孤独に苦しんだ。
経験した事のない種類の孤独だった。


(昭和39年=1964年) 煙草 (ハイライト20本)  70円   新聞 (総合版) ( 月 )  350円                    アンパン1個 12~15円  NHKラジオ(月)50円  NHKテレビ(月) 330円           砂糖 165円  酒大関カップ 85円  かっぱえびせん 50円
           地方公務員大卒初任給  21,100円 

          
          10月1日  東海道新幹線営業開始 東京~大阪『ひかり』一等2860円
                                     二等1300円
          10月10日~10月24日       東京オリンピック開催