puffpuff0001 年金生活者のブログ 雨のち晴れときどき竜巻

年金生活その他についての考察あれこれ

テレビ小説『花子とアン』(10 )



      テレビ小説『花子とアン』の主人公花は、実在の女性だったと言う事でとても親しく思えた。
  小学生時代から高等科を卒業するまでの数年間を寄宿舎で生活したと言う事だけでも、会わなくと  もお人柄が分かる。
  彼女は天性の寛容さ、柔軟さ、謙虚さ、努力が出来る能力、、、など持ち合わせた素晴らしい女性
  だったと思う。
  私は2年余りで寄宿舎生活をギブアップしてしまったので、心から尊敬してしまう。


  私は周りの人たちの事や空気を察する余裕がなかった。
  私を悩ましている事は英語だけではなかった。
  夏が近ずくにつれ日常生活の不便さは深刻化していた。何もかも足りないのだ。
  連休も家に帰らなかった。  今なら新幹線があるが、うまく接続がいっても寄宿舎を出発して
  家に帰りつく迄4時間余りかかる、それが面倒で、家に帰れば全て揃えて貰えるのはわかっていた  が 、、、、。
  毎月送金して貰っているので、お金はそれなりに持っていた。
  ただ日曜の礼拝の後の午後は、貴重な一週間の唯一の自由時間だったので買い物で潰す事は
  絶対出来ないのだ。
  電車通り迄行って電車に乗ってデパートで買い物して、又電車に乗って門限を気にしながら荷持を
  持って走って帰る、思うだけで面倒だった。
  デパートしか知らないし、当時のデパートは格式が高くて、尋ねるのも、探すのも不自由で困った  。 
  帰郷もせず 、買い物にも行かない結果、不便さが頂点に達した。
  それでも親に手紙を書くのも面倒だった。
  もう、にっちもさっちもいかなくて、とうとう、家に電話をかける事に。
  当時公衆電話形式でなくて、電話をかける事自体、決死の覚悟がいるのだ。
  許可願いが要るだけでなく、恐ろしい事に舎監の先生の部屋の前に電話があった。