puffpuff0001 年金生活者のブログ 雨のち晴れときどき竜巻

年金生活その他についての考察あれこれ

主よ御許に近かずかん(3)


本木雅弘主演の映画『おくりびと』を見たとき、 亡くなった時にこんな風にしてもらえるなら嬉しいと、はじめて納棺師の存在を知って安堵した。
 

前々から気持ちの中で引っかかっていたことがあった。
40年位前、自宅での葬式が普通だった頃の話。私自身、経験も知識もなかった。
60歳を若干過ぎていたと思う、顔にシミもなく美しい女性で、1日も患う事もなく脳血栓か?で突然亡くなった。 
一晩経って会ったら、一体何が起こったのか?、、、竜宮城から帰って来た浦島太郎の女性版だった 余りの変わり様に とてもショック、言葉が出ない。すごく悲しかった。
そんな事があったのと、聞く限り『湯灌』について辛い印象を持っていたので、自分が亡くなるのに
半ば諦め、半ば忸怩(じくじ)たる気持ちがあって、、、、。


映画も然り、この度家族揃って見守る中で、納棺師の素晴らしさと技術の高さを実感した。 亡くなった人をあたかも生きている人と同じ様に丁寧に接して下さるのは、故人の為にも近い将来必ず受けるであろう自分の儀式として有難く思った。
長い間の半ば諦め半ば忸怩たる気持ちが払拭されて良かった。 最後の見送り迄、亡くなっていると思えず普段どおりの元気な顔だち、表情、格好(本人の好きな勝負服、背広)だったので、全員、多少気持ちに余裕がある様に見えた。
私だけそう、見えたのかな?
納棺師のお蔭で気持ちが救われた部分が多かった。有難い事です。