主よ御許に近かずかん(!)
もう最低限度しか歩けない、歩く為に足は左右交互に踏み出すのだが左足を踏み込むとギェ~、痛さが頭の天ペン迄響く。
終日寝椅子にすがって、『痛い、痛い、、、』ばかり、食欲なし。
何か食べないと秋に髪の毛が沢山抜けたらどうしようとか風邪を引きやすくなったらヤバイと思うのに何も口にしたくないし、その上何も考えたくない、何もしたくないで過ごしていた。
痛みの我慢も限界だった。その日も痛みで機嫌の良くなかった私は家人をあっさり送り出した。
1時間半位経ったろうか? こんな時電話なんて、、、『もしもし、○○さんのお宅ですか?
救急車からかけてます、△△さんのかかりつけ医か、希望の病院がありますか?』
私は咄嗟に時計をみた、確か今カルチャーセンターで絵を描いている筈だが、、、、?
緊急事態が発生した事だけはわかった。
私がタクシーで病院に着いた時、救急車のドアが開いていた。
中を覗いたら今治療室に搬送された事、救急隊員が到着した時は心肺停止だったと説明される。
改めて医師の説明を聞く間中、看護士が背中をさすってくれているので、医師の説明を理解するため集中しようとするが背中をさすっている手が気にかかって、しかも雰囲気が非日常的で、 ぼう~としたまま部屋を出る。
確たる根拠もないのに健康と生きるのに自信を持っていて、後10年位大丈夫と言って居た。
だから周りの人間もそう思って居た。
4日後に海外旅行に出かけると張り切って準備していたので、兄、妹、弟、家族は呆然状態になった。