テレビ小説『花子とアン』(7)
始業式の当日、当番の予鈴で飛び起きる。身支度もそこそこに部屋の前に整列。
ちょうど午前5時点呼 1、2、3、4、、、、もし起きて並ばなかったら、どうなるのかな?
未だはっきり目が覚めてないのに思ってしまう。
讃美歌、聖書の中のフレーズの暗誦、お祈りをして、解散。
すぐ全員で持ち場の掃除にかかる。その後、食事当番は食堂でテーブルセッテイングをする。
他の人は部屋で食事の時間迄思い思いに過ごすのだが、私は何もする気になれなくて1人ゴロゴロ、だらしなく過ごす。とにかく眠たかった。
同室の人は、初日から、しかも新入生が余りにだらし無いので驚いていただろう。
じき朝食の時間になってお姉様に連れられて食堂へ。食事中シーンと静まり返っていて、何も言う気力がなかった私には好都合だった。
お弁当と夕食は我が家で食べていた馴染みの料理だった。
朝食がすむと、早い人は登校するので、何をするでもなく気忙しくバタバタと時間がたって私には
初めての登校だ。
早速ホールに全校生徒が集まって朝の礼拝が始まる。ホールの前で並んでいると服装検査があった。
背の高い人,低い人もスカートの長さは床下から30cmと決まっていた。
思いかけず時間をかけた正式な礼拝だったので、少しびっくりした。
理由はなかった、朝の礼拝だから簡単だろうと思っていただけ。
1年中登校日には朝の礼拝は必ず行われた。
朝の礼拝の後でホームルーム、授業や学校行事がある。
1日の授業が終わると翌日の連絡があって、讃美歌を歌って、お祈りをすませると下校だ。
寄宿舎に帰ると月~日曜日、起床時間~就寝時間迄決まった生活をする事になった。
1年中、決まった時間での生活は変わるることはなかったし、特別な行事があっても、自由時間が少なくなるだけ、、、、。