puffpuff0001 年金生活者のブログ 雨のち晴れときどき竜巻

年金生活その他についての考察あれこれ

テレビ小説『花子とアン』(4)


 寝具類と机は、早目に寄宿舎に送り出されていた。その他の日常品は、現地での調達の筈だった。
 入学式が終わって父と買い物に出かけた。
 案の定、父は鞄と靴を買ってくれて、列車の時刻が気にかかると途中で帰ってしまった。
(未だ新幹線がない時代、、、、)
 お金は貰ったが知らない町で、突然の展開に驚いている間に父は雑踏の中に消えてしまった。
 何を買うお金かも見当がつかず、電車に乗って寄宿舎に帰った。
 

 学校が始まる迄、数日あったので、寄宿生は誰も帰って来ず、新入生2人 転校生1人の3人で過ごす 事になった。
 部屋のドアに3名の名前が書かれた札がかけてあった。読めない名前があったので、転校生に聞くと
 『○○のお姉様』と、ええっ?『お姉様」とか、私、今迄言った事がなくて、、、、。


 部屋で荷物を解きながら、当日の夜からの洗面用具がない?まさか?、、、、
 初日からパニック。  私は自分の迂闊さと馬鹿さに呆然とするやら、無理を言って母に来てもらえ ばよかったと思ったが全て後の祭り。


 昭和20年代後半~30年代前半、住宅地も商店街も密集してなくて空き地や田畑があった様に思う。
 余り人通りのない道を歩いて電停迄30分、電車で20分かかって昨日行ったデパートで洗面用具を買 う(デパートしか知らなかった)
 往復と買い物でおよそ2時間以上要した。馴れない事で疲労困憊したが、自由時間も使いはたした。
 自分で飽きれる程、私の迂闊さと何についても知らないのは度を超していた。また、、、。