puffpuff0001 年金生活者のブログ 雨のち晴れときどき竜巻

年金生活その他についての考察あれこれ

テレビ小説『花子とアン』(2)

とにかく勉強しなければと気持ちは焦るが、勉強の方法が全くわからない。
何とかしないと、このままでは駄目だ、、、、。
家に帰ると、やたら教科書をパラパラめくって、眺めてばかりいた。
しばらくして英語の授業が始まった。担当が津田塾大を卒業したばかりの先生で自己紹介の英語はチ ンプンカン、、、、。
でも聴いていて大変心地よい英語を話されて、私は先生も英語にも夢中になって、英語の授業を受け る為に学校に行くのが楽しくなった。英語一筋の心境だった。


1学期が始まって2週間くらい経った頃、希望者だけ『英語の発音記号を覚える』講座の募集があった
もちろん喜んで応募。
担当は40代半ばの男先生、1学期間、男先生の空き時間に行うので最後迄辞めない約束で始まった。
私は友人がほとんどいないので、男先生の人柄や噂は聞いてなかった。
この地方では英語教育のスペシャリストで指導も厳しいので有名だったらしく、私は中学校を卒業し てずっと後年になって知った。

 
講座が始まると皆すごく緊張していた。今迄、経験した事がない雰囲気で膝がガクガク震えての受講 となった。 男先生は、日本語は全くなしのオーラルイングリシュ。
教室の後ろに全員並んで男先生の発音を聞きながら、発音記号通りに発音できた者から
自分の席に座れるのだ。 練習しないで出席しようものなら、生きた心地はしない。
男先生の指導訓練は徹底していた。目がウルウルするのは毎回だ。
でも、男先生のお陰で、数十年たった今でも発音記号を見れば英単語は読める。