チコ＆雑感（４）

私は人の終末に立ち会った経験があまりない。　チコがだんだん冷たくなって、身体をさすってやりながら、冷静な自分を何かがちがう？　何がちがうかわからない、そんな思いを持てあました。

翌日連絡してあった『ペット葬儀社』にチコをバスタオルで包んで連れて行く。　

当たり前だがペットは無宗教なので特別な儀式はなく、係の人の指示通りバスタオルで包んだチコを鉄のベッドの上に寝かせ痛みどめの薬を持たせて送り出す。 　　

 40分位待っただろうか？

連絡があって会いに行く、鉄のベットの上に送り出したときと同じ寝姿、足をそろえた白骨があった。先程まで抱いていたチコが？？？、、、ああ～　、その時の気持ちを、書き表すことが出来ない。　　

私は、はじめて『死』を実感した。こう言う事が『死ぬること』なんだと、どこかで聞いた様な『、、、、、死が二人を分つまで、、、』。　

　そうなんだ、もう、チコを抱く事も、一緒に声をかけ走ったりする事も、、、二度と出来ない。　　

チコはたった一人で（一人でと言うのはおかしいですか？　　大事な家族なんです。）　何ひとつ持たずに、楽しかった思い出だけ残していってしまいました。

最後の最後まで頑張って潔く、　獣医先生の『立派に生きる』　正にそのとおりでした。

チコの潔さが、私のこれから先、考えなければいけない事、しなければならない事を暗示してくれた様に思われる。　　

少し、今迄考えていた事が時間制限付きなんだと変わった。

２年前書いたエンデイングノートを一部書き直す必要がありそうだ。

そして次のステップの断捨離を加速させよう。