puffpuff0001 年金生活者のブログ 雨のち晴れときどき竜巻

年金生活その他についての考察あれこれ

『年金生活 49』とうとう今年80歳になる!


今テレビを見ていると景気回復に6年2ヶ月かかったと報じていた。
この事は統計をとり始めてから景気回復に戦後最長の6年2ヶ月もの長い時間がかかった事を
意味すると報じていた。
たまに知人の車に便乗して郊外のスーパーに行くが、常時よくもこれだけの人数の老若男女が
集まって嬉々として買い物をしているのに感心する。
景気が良いのは大変結構な事だと思う、私は買い物をしている人々の表情と雰囲気が好き。
特に年末年始の準備、買い物に来た人達でごったがえす市場、スーパー、デパートに行くと
幸せと平和を感じられて、用もないのに場内をウロウロ時間を潰してしまう。


戦後昭和21年(1946年)~数年間日本中の食料事情は最悪だった。
私は小学1~2年生の冬の間中、父親に連れられて買い出しに行った。
子どもの私は農家で物々交換の交渉をする訳でもなく、ただ年少の子供だから駅、車中の検閲が
見逃がされるので連れられたのだ。
大人は身体検査があった。
運良くお米が手に入るとコートの下に手製の腹巻きにお米を入れて巻いて座っているか改札口を
通るだけだったが、検閲が始まると子ども心にもドキドキして居ても立っても居られない気持ちで
泣きたかった。
運が良い日は滅多になかった、手ぶらで帰宅する日の方が多かった。
家では母の肋膜炎が再発して臥せっているので、食べさせたい一心で我慢出来たのだと思う。
『仏の顔も三度』と言うが同じ家に何度も頼む事は出来ず、僅かなお米を手に入れるのに超寡黙な
プライドの高い父親の苦労をまじかに見ているだけで胸が一杯になった。


昭和43年(1968年)、森永チョコレートCMの『大きい事は良い事だあ~』と
作曲家山本直純が指揮棒を振りながら曲に合わせて歩くのをテレビで見ながら、何故か
わからないがこれから食べ物に困らない時代が来る様な気がした。
そしてダイエーが進出して商品の珍しさ、豊富さに地域住民は圧倒され夢でなく現実になった。
店内ではパン、冷凍食品、煮豚(焼豚ではない)、ソーセージとハム(魚肉ではない、豚肉)
調味料、炭酸飲料、、、など今迄食べた事がなかった、飲んだ事がなかった新製品が
いつ行ってもふんだんに用意されて誰もが試食出来た。
人々はすっかり味を覚えてしまった。
時が経つに連れて栄養不良で皮膚病、鼻垂れで悩む乳幼児を見かける事もなくなった。


今年は去年より少しでも景気が良くなって、就業率が向上するとうれしい。
暖かくなって夏になると朝食の賄いの仕事が続けられたら、なおうれしい。