年金生活（46 )

日本に台風が近ずいて強風豪雨の注意報が出て困った事になったと思ったけれど

１年に一回の定期検診なので無理を承知で出かける。

今年は町内の班当番に当たっていて出来るだけ早く帰らねばならない。

カラスが生ごみを食い散らかすのを防ぐネットの始末を、場合によっては箒で掃かねばならない。

ごみ収集車は午前10時～12時の間に来る。　

とても間に合わないが病院に早く行って診察を受けて、早く帰って来よう。

朝5時半に起きて朝食をとらず6時過ぎのバス、電車を乗り継いで『運』が良ければバスに乗れる。

『運』が悪ければタクシーに乗る。

ところが後2駅で目的地に着く筈が、急病人が出て救急車が来るのを待つ事になった。

車内では早速アナウンスがあって、通勤、通学の時間帯にもかかわらず乗客は誰も騒がず静かに

待っている。

日本人のお行儀の良さは評判通りだった。

遅れて目的の駅に着いた時はバスもタクシーも当日に限って全く見当たらない。

さんざん待って病院前でバスを降りたが、建物は見えるが工事中で迂回する道がわからない。

尋ねたずねて、ようやく受付迄辿り着いたが時間がかかった。

この病院は県のがんセンターも兼ねているので、院内は県内外の患者で一杯で座って休憩するのも

一苦労だが、当日は異常気象のせいか少なかった。

久しぶりに教授にお会い出来て嬉しい、途端に元気になる。

経過観察で6年間、今年は7年目に入る。

教授から『気になる事、変わった事があったらすぐいらっしゃい。電話をして下さい。』、、、。

来年の予約無し。

病院から駅迄、午後のバスはないのでタクシー、電車、バスを乗り継いで帰宅した。

すぐゴミ出しのネットを片ずけに行って、遅い昼食を食べる。

当日早朝迄大雨、強風だったので重装備で出かけたが、道中傘をさす事もなく無事往復出来て良かった。

前の日、前々の日の夜はほとんど眠れず診察を待っているいる間、不謹慎にもこっくり、こっくり。

帰りの電車では寝込んでしまって気が付いたら終点に着いていて車掌さん、掃除の人が行ったり

来たりしていた。

恥ずかしくてこそこそ電車を降りたが、気を使って起こさなかったのだろう。

これらの行動も年をとったせいにしよう。